なぜ人は破壊的な感情を持つのか
11月にダライ・ラマ法王が来日されるので、講演会に行くことにしました。
その前に、法王の本を何か読んでおこうと思って手にしたのが、この1冊です。
「人間はなぜ破壊的になるのか?そして、それをどうすれば制御・克服できるのか?」というテーマで、精神哲学、心理学、神経科学、仏教学の専門家達が、ダライ・ラマをまじえて議論し、その内容をダニエル・ゴールマン(「EQ-こころの知能指数」の著者)が記録した本です。
人間の様々な感情を、いろんな角度から科学的に、あるいは仏教の観点から分析している1冊です。
私が特に関心を持ったのは、’瞑想’を使っての実験がなされ、瞑想によって、人間の脳がどのような変化を起こし、それが人間の行動をどう変えていくか、という実例がいくつも示されていたところです。
例えば、瞑想の達人の脳波が、様々な外的条件に合わせてどのように反応するか?それが周囲の人にどのような影響を及ぼすか?という実験結果。
ある会社の社員達を二分して、’瞑想を教えてもらって週数時間瞑想していたチーム’と、’瞑想をしていないチーム’に分けてしばらく、その状態を続ける。実験終了後にインフルエンザ・ワクチン接種をしてみると、瞑想をしていたチームの方がワクチンに対して強い免疫反応を示していたという結果。(つまり、免疫性が高まったということ)
などなど、仏教修行のひとつである瞑想を科学的な実験に使っているのが、とてもおもしろかったです。結構難しい部分もありますが、心理学に興味がある人にとっては、’興味深い’1冊となると思います。
HealingRoomAZURE
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